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小売りの輪とは、ハーバード大学のM.P.マクネアー(McNair)教授が提唱した仮説理論です。

小売りの輪

[記事公開日] 2009/07/25

[最終更新日] 2020/01/22

小売りの輪

小売りの輪という理論があります。

 

小売りの輪とは、1958年にハーバード大学のM.P.マクネアー(McNair)教授が提唱した仮説理論です。

 

これは、低マージンの大量仕入の廉価販売から高マージン・付加価値サービスの販売へという循環を輪のように繰り返すというものです。

 

通常、市場では恒常的に生産過剰があり、それが大量仕入廉価販売のシステムを作り出します。

 

しかし、すぐにシステムは真似される為、価格から品揃えやサービスを充実して、競合他店との差別化を図ろうとします。

 

このため、薄利多売高回転率の商品に加え、低回転の商品も店頭に並ぶようになります。

 

そうすると低粗利高回転の企業が高粗利の体質になってしまう為、新たな低粗利高回転の業態が出現するようになります。

 

この一連の流れを説いたのが、「小売りの輪」であるということです。また、このサイクルは30~40年で繰り返されるといわれています。

小売の輪

この図が当てはまるかどうかを家電量販店で簡潔に考えてみたいと思います。

 

スタートを家電量販店の発生におけば、「地域電器店よりは安いが、競争が無く安定した価格」であり、意外でしょうが高価格からの出発が妥当と考えられます。

 

この家電量販店の発生というスタートからは次のような経緯を辿っています。

  1. 地域電器店から家電量販店に規模を拡大する企業が全国に現れ、地域電器店よりは安いが、競争が無く安定した価格であることから高価格からの出発と考えられる。
  2. 日本電気大型店協会(NEBA)が設立され、実質的な地域割りが形成。その為、他の量販店の地域には出店を慎んだため、高粗利・大量販売のビジネスモデルを形成。
  3. 大店立地法(平成12年6月1日から施行)により、家電量販企業としては後発のヤマダ電機がロードサイドの大型店を出店(後に全国展開)。低価格による差別化で家電量販業界を制する。
  4. ヤマダ電機との競合により、他の家電量販企業も低価格に追従するとともに店舗の大型化を図り、品揃えをさらに強化。
  5. ポイントや長期保証などのサービス競争になるが、優れたサービスは真似され、同一化が進行。
  6. ネット通販の台頭により、低価格・品揃え路線の限界点に到達。ほぼ同時進行で住宅・RF・通信など家電製品以外の取り扱いが増加。
  7. 高付加価値商品が登場するが、まだまだ数が少ないのが現状

おおまかにいえば、このような流れになっています。

 

4と5は重なっている部分もありますが、この辺りまでは概ね、小売りの輪に示された流れになっています。

 

しかし、ネット通販の登場により、再度、4と5を繰り返し、現在は6と7の状態で留まっている感が強く、高付加価値の家電製品を販売する新規参入企業も見受けられますが、高価格で販売する業態への変化・定着には至っていないのが現状と考えられます。

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