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家電流通業 コンサルタント

お買い得商品を利用することで買上点数の増加や一品単価の向上にも役立ちます

お買い得商品の訴求

[記事公開日] 2010/04/04

[最終更新日] 2019/09/24

お買い得品の訴求

お買得品商品には、

  • チラシ掲載の台数限定品(台数限定無しの場合も有り)

 

  • ボトム商品

 

  • 小物・消耗品を中心とした「今月の特選品」

―――などがあり、衝動買いを誘引させることもできます。

チラシに掲載された台数限定品の場合、オープン前からお客様が並ばれることも多く、整理券を配布して対応するのが一般的です。

 

この限定商品のお客様は商品を「決め打ち」して来店されているため、一品単価の高い商品に振り替えることは極めて困難です。

 

また、店舗ではどうしても捌くのに主眼が置かれ、レジ回りで「整理券と商品の交換」が行われるため、お目当ての商品を購入すれば「すぐにお店を出られる」ので買上点数の増加にも結び付かないことが多くなります。

 

しかし、店舗側からすれば「粗利の低い目玉商品」の販売だけでは儲からないため、この場合でも、せっかくご来店いただいたのですから、「例え低額商品でも、何か一品の追加販売」を実施したいという思いを持つのは当然のことだといえるでしょう。

 

この追加販売を実現させるには、まず、オープン前の整理券配布時に「今月の特選品」や「今週のチラシ」などを配布するとともに、おすすめ品を口頭でも案内することが大切になります。

 

また、消耗品の同時購入が必要な台数限定品ならば、予め整理券に記載しておくとともに、こちらも口頭で案内を行うことで追加販売に加え、クレームの発生も抑えることができます。

 

さらに、レジ回りで整理券の「商品引き換え」を行っているなら、ワゴンやプランター訴求を強化し、その中身(商品)を見直すとともに、大き目のPOPでアピールしておけば、レジ待ち時間に手に取ってくれる可能性も出てきます。

 

小さい売上高かもわかりませんが、小物商品は粗利率も乗っているため、モレの無いように取り組んでください。

 

また、この台数限定商品はセールプライスを付けることもなく、「商品引き換え場所」に山積みされる場合も多く、セールプライスを付けていても「完売後」すぐに取り外されてしまいます。

完売

図1:完売訴求の一例

ある家電量販店では「完売後」もセールプライスを外さず、「こういった安い商品があった」ということをお客様に認知いただくため、完売POPを貼付(図1参照)して「通常プライス」で販売しています。

 

これは全てのお客様がチラシを見て来られる訳ではなく、「お買得品はオープン直後には無くなる」ため、完売後、チラシを見ずに来られたお客様など「台数限定品」の存在を知らないお客様が圧倒的多数です。

 

こういったお客様に「この店にはこんなお買得商品があるんだ・・・」という認識を持ってもらうために「完売訴求」はあります。

 

この訴求には賛否両論があり、「完売訴求をしながら、本当に通常プライスで売れるのか?」という意見もありますが、筆者個人としては「完売訴求」に肯定的な考えを持っています。

 

これはボトム商品もそうですが、ボトムの次の商品(ミドルボトム)がどれに該当するのかを検討しておき、隣接展示を行うとともにPOPで「違い」をわかりやすく記載しておくことが大切です。

 

また、小物・消耗品を中心とした「今月の特選品」はワゴン・プランターなどを利用しての訴求が一般的ですがタイムリーな補充が大切です。

 

店舗に入荷していても「売場に出ていない」とお客様にとっては「品切れ」であり、販売の機会損失になります。

 

せっかく、ご来店いただいたお客様をガッカリさせないため、また、売上高を逃さないため、こまめなチェックを行い、すぐに補充することが大切です。

 

「今月の特選品」や「DMセールに掲載された小物・消耗品」は、定位置から外され、ワゴンなどでの展開になる場合も多くあります。

 

この場合、お客様の「どこにあるんですか?」というお問合せに即答できず、“該当の商品”を探し回り、結果的にお客様をお待たせするようになります。

 

このような「特選品」「DMセール小物・消耗品」には「店内レイアウト図」を利用するとわかりやすくなります。

図2:店内レイアウト図を利用した訴求例

売場レイアウト2

図2は店内レイアウト図の一例ですが、ここに「チラシ掲載商品番号(図中では①~③」を記入し、「どの商品が、どこに置かれているのか?」を明確にしておけば接客で人員不足の時でもお客様にお渡しするだけで、お客様自身が「場所」を認識できます。

 

また、「特選品」「DMセール小物・消耗品」はセール内容によって掲載商品数が100アイテム前後の場合もあります。図を見やすいようにチラシ掲載商品番号を1~19までは○で囲った数字、20~39までは□で囲った数字というように工夫すれば探す時間が削減できます。

 

小物・消耗品は安価な商品になってきますが、粗利率の高い商品が多いため、売り逃しを発生させないようにしましょう!


 

一級販売士 堀田泰希

堀田経営コンサルティング事務所 代表

●カスタマー・クリエーター 

●1962年生まれ 大阪府大阪市出身 

●大手家電量販企業の幹部職を務め、2007年 堀田経営コンサルティング事務所を創業。マーケティング・営業に特化した研修・コンサルティングを行い、一部上場家電量販企業、大手家電メーカー販社での企業内研修は年間約60本を数える。中小企業は大阪限定とし、年間延べ100回を超えるコンサルティングを実施。

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