家電量販店・家電メーカー・地域電器店の販売・営業・接客・売場作り・マーケティングの情報サイト

家電流通業界で働く「全ての人々」と「お客様」の幸せのために・・・

堀田経営コンサルティング事務所

090-4648-1616

営業時間:9:00〜18:00 (定休日:土日祝)

家電流通業 コンサルタント

買上点数とは何か?買上点数の意味と特徴について説明しています。

買上点数とは?

[記事公開日] 2019/08/01

[最終更新日] 2019/08/01

買上点数とは?

客単価を上げる取り組みの一つに「買上点数」があります。ここでは「買上点数」の意味や特徴、そして「買上点数」をUPさせる代表的な取り組みについて説明しています。

目次

1.買上点数とは?

2.買上点数の特徴

3.買上点数をアップする考え方

1.買上点数とは?

買上点数とは、「一人(一組)のお客様が一回の買い物(レジ)で購入した商品のトータル点数」のことで、通常は店舗全体の平均値で用いられます。

図1

買上点数

図1はこの買上点数を表したもので、買上点数の意味自体はいたって簡単です。

 

この図1でいえば、Aさんはフランスパンを1つだけ購入したため、買上点数は1点となります。

 

また、Bさんはフランスパンを1つと大根を1本購入しているので買上点数は2点となり、Cさんはフランスパンを2つと大根を1本購入されているため、3点の買上点数となります。

 

このように「一人(一組)のお客様が一回の買い物(レジ)で購入した商品のトータル点数」が買上点数となります。

 

この店舗のお客様がABCさんの3名(レジ通過は3回=レジ客数3名)だけだとすれば、店舗全体の買上点数の平均は「1点(Aさん)+2点(Bさん)+3点(Cさん)」の合計点数である6点をレジ客数の3名で割った2点となります。

 

ここで注意したいのが、買い忘れをしたお客様が再度、レジに並びレジを通過した場合です。

 

例えば、Aさんがフランスパン1つを購入した後に卵を1パック買い忘れたのを思い出し、再度、レジに並んで購入すれば「1点(Aさん)+2点(Bさん)+3点(Cさん)+1点(Aさん)」の計7点になり、これをレジ客数の4件で割ると店舗全体の買上点数の平均は1.75点となります。

 

Aさんが買い忘れをしなければ、「2点(Aさん)+2点(Bさん)+3点(Cさん)」の合計7点は変わりませんが、レジ客数3件となるため、本来、2.33点になります。

 

これはレジのシステム上、レジ客数(件数)が基準となるため、仕方のないことだと言えますが、実際の店舗ではレジ客数が多くなるため、買い忘れた場合の追加のレジ客数の影響は少なくなります。

2.買上点数の特徴

売上高を伸ばしていくには、買っていただく点数は、多い方がいいのですが、これがなかなか難しい取り組みになります。

 

なぜなら、店舗全体の買上点数をわずか1点でもアップさせるには、当然のことながら全てのレジ客数のお客様に1つ多く商品を買っていただかねばならないからです。

 

例えば、今、店舗全体の平均買上点数が2点で、レジ客数が100件だとすれば、これを3点にするには100件全てのお客様が「今よりも1点多く商品を購入する」ことが必要になります。

 

伸びている、伸びていないを検証するには元になる数字(比較対象)が必要ですが、買上点数は季節的な要因に影響を受けやすく、前月の数値と差が出る場合が多いという特徴があります。

 

そのため、前月だけでなく、前年同月の実績を目標設定の基準とするとともに、比較対象とするといいでしょう。

 

また、売場訴求や展示などを強化すれば、衝動買いを含む「非計画購買」を誘発するため、早く結果を出すことができます。

 

この「取り組みから結果創出」までの即効性も買上点数の特徴の一つになっています。

3.買上点数をアップする考え方

買上点数をアップさせるには図2のように多くの方法がありますが、買上点数を伸ばすのも、結局は売上高をアップさせるための手段の一つであるため、漠然と取り組むのではなく、「いくらの売上高を積み上げたいのか?」をハッキリさせることが大切です。

 

例えば、現在、1品あたり商品の平均単価が1,000円、買上点数2点、レジ客数100件とすれば、売上高は1,000円×2点×100件=20万円となります。この「現状の平均単価とレジ客数」で売上高を23万円にしようと思えば、買上点数を2.3点にする必要があり、増加分の0.3点×100件=30件と、100人のうち30人のお客様にさらに1,000円の商品をもう一品買っていただかねばなりません。

 

この「100人のうち30人のお客様に、1,000円の商品をもう一品買っていただく」ということを把握することが大切なのです。

 

これを把握できれば、セット組みを強化するなど、図2のような具体策に落とし込むことができます。

 

買上点数の取り組みは「2点を2.3点に」という抽象的なものでなく、この場合でしたら増加分の0.3点を実現するには「今のレジ客数のうち、何人のお客様に(いくらの商品を)もう一品買っていただかねばならないのか?」ということを把握し、具体策を考えることが一番大切になってくるのです。

図2

買上点数向上要因

これら、買上点数を増加させる方法についてはページを改めて説明しますので、各項目を参照してください。

 

>>>「買上点数アップ」はこちら


 

一級販売士 堀田泰希

堀田経営コンサルティング事務所 代表

●カスタマー・クリエーター 

●1962年生まれ 大阪府大阪市出身 

●大手家電量販企業の幹部職を務め、2007年 堀田経営コンサルティング事務所を創業。マーケティング・営業に特化した研修・コンサルティングを行い、一部上場家電量販企業、大手家電メーカー販社での企業内研修は年間約60本を数える。中小企業は大阪限定とし、年間延べ100回を超えるコンサルティングを実施。

FABE商談設計

あなたは、まだ本当のFABE分析に出会ってない

お客様が欲しているのは、商品を手に入れ、使用したときに得られる「感情」であり、商品はその感情を湧き立てる手段にすぎません。

この「感情」こそ根源的価値であり、それを考えるのがFABE分析ですが、現在のFABE分析の99%は不完全で本質にまで至っていません。

当事務所が独自の考え方でまとめた”FABE商談設計【基本編】”では、FABE分析の部分に特化してベネフィットの本質をわかりやすく説明しています。

 

>>>「FABE商談設計」はこちら

 

 

当事務所へのお問合せはこちら

お問合せ

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せはこちら

090-4648-1616

営業時間:月〜金 9:00〜18:00(土日祝定休)

※電話でのお問合せは上記時間外の場合、留守電話にてお受け致しております。内容を確認後、翌営業日以降にこちらからご連絡させていただきますので、お気軽にお問合せください