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仕入れから何日間で商品が完売するかを表す数値です

商品回転日数

[記事公開日] 2014/12/10

[最終更新日] 2019/08/21

商品回転日数

商品回転日数

支払いイメージ図

商品回転率」については、すでに記載しましたが、今回はこの商品回転率を用いて、「商品回転日数」を計算してみましょう。

 

商品回転日数とは、「仕入れた商品が完売するまでに掛かる期間」を表した数値で、小さいほど売れ行きが良いことを表します。

 

1年間の日数である365日を、年間の回転数を表す商品回転率で割ることにより計算できます(式は上図参照)。

 

商品回転日数は、別の言葉で表現すると、「1日の売上高に対して、何日分の在庫があるのか?」という“在庫を持つ期間”を示す指標でもあります。

 

商品回転日数を把握すると、商品に投下した資金の回収が把握しやすくなります。

 

上図は「仕入れた商品を月末で締め、翌10日に支払う」と仮定した例です。

 

この例をもとに、商品仕入れ金額1台90円・売価100円、粗利10円の商品を60台仕入れて、現金販売する場合を、単月で考えてみましょう。

 

商品回転日数が20日であるAの場合、111日に仕入れた商品は1120日で全て売れ、店舗はこの時点で6000円(売価100円×60台)の現金を手にしています。

 

しかし、その支払いは未だ発生しておらず、1210日に仕入れ代金(90円×60台)の5400円を払えばいいことになります。

 

つまり、仕入れた商品代金を払う前に全て売れているので「店舗はお金を使わず」に6000円-5400円の600円の粗利を儲けたことになります。

 

かたや、商品回転日数60日のBの場合、支払い日の1210日を迎えても、単純に計算すれば111日に仕入れた商品の3分の2しか販売できていません。

 

支払代金5400円に対し、4000円(売価100円×40台)の現金しか手にしていないので、自己資金で支払不足分の1400円(5400円-4000円)を補う必要が出てきます。

 

極端な考え方をすれば、A社が出店する場合、物件代金だけ用意すれば、仕入れに対する商品代金は必要ない状況になるのです。

 

このように、型番単位で商品回転日数を把握すれば、資金効率や在庫効率が把握でき、具体的な行動を素早く行えるようになります。

 

店長は商品回転率から一歩進めて、商品回転日数で部下の指導を行うと効果的です。


 

一級販売士 堀田泰希

堀田経営コンサルティング事務所 代表

●カスタマー・クリエーター 

●1962年生まれ 大阪府大阪市出身 

●大手家電量販企業の幹部職を務め、2007年 堀田経営コンサルティング事務所を創業。マーケティング・営業に特化した研修・コンサルティングを行い、一部上場家電量販企業、大手家電メーカー販社での企業内研修は年間約60本を数える。中小企業は大阪限定とし、年間延べ100回を超えるコンサルティングを実施。

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