仕事から得るもの

通常、会社員は「自分の能力」を企業に買ってもらい、その対価として給料を手にしています。

しかし、会社から得るものは給料だけではありません。

経験・知識・技能という、目には見えないものを会社からいただいています。

これは個人の宝であり、ある意味、これには給料以上の価値があります。

ただ、これらは意識しないと、なかなか身に付きにくいものでもあるため、学ぶ気持ちを持ち、大切な内容は必ずメモを取ること（これが将来、転職や起業したときの宝になります）をお勧めします。

例えば、朝礼で店長をはじめとする役職の方々の言葉などです。

こういった訓示・注意事項・店舗の回し方などでも、自分のキャリア形成に役立ち、将来、自分が起業したときにも役立ちます。

朝出勤してから、夜、退店するまでの全ての業務について、「何のために実施するのか？」という本質を考えながら行うといいでしょう。

高校や大学のときには「お金を払って」勉強させてもらっていますが、会社では「お金をいただいて」勉強させてもらえます。

こんなに有り難い話はないのではないでしょうか？

例え、今の報酬が少なくとも、その企業を選んだのは多くの方が自分自身のはずです。

観点を変え、自分の将来の為に今吸収できるものは全て吸収し、自身の能力を高めることが重要であり、売ることのできる「経験」にまで高めれれば、起業することもできます。

また、以上のように「学ぶ姿勢」で仕事を考え、他のメンバーやお客様に感謝の気持ちを持って接するようになると、職場の人間関係も改善されてくるでしょう。

なかなか「感謝するという気持ちになれない」という方もおられると思いますが、最初は「自分のスキルアップのため」という割り切った考えでも結構ですので、「仕事から学ぶ」ということだけは意識するといいでしょう。

なぜなら、考えはしゃべらない限り人に伝わりませんが、行動は人に伝わるからです。

「感謝」と「自分のスキルアップ」は動機こそ違え、学ぶということがベースになっていれば、アウトプットされる「行動」は同一になるからです。

自分の行動が変われば、必ず気付く人はいます。

気付く人が増えてくれば、まずは「グチグチ言われる」ことが減り、職場の人間関係も変わってきます。

これは、いい意味での「言われにくさ」が出てくるからです。

自分を信じて、自分のために、ぜひ「仕事から学ぶ」というスタンスを身に付けていただきたいと思います。