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家電流通業 コンサルタント

売上高と総費用が等しくなる「収支トントン」の状態です

損益分岐点売上高

[記事公開日] 2014/12/08

[最終更新日] 2019/08/21

損益分岐点売上高イメージ

損益分岐点売上高

損益分岐点売上高図

損益分岐点売上高とは「これ以上、売上高が減ると損が出る」という「確保しなければならない最低限の売上高」のことです。

 

式に出てくる「固定費」とは「売上高の増減に関係なく、かかる経費」で、人件費や店舗の家賃・光熱費などが代表的です。

 

一方、「変動費」は「売上高の増減に比例して増減する経費」。

 

運送料や包装紙・レジ袋などの消耗品代金などが挙げられますが、小売業では変動費の大部分を「商品の仕入れ」が占めています。

 

そこで、小売業の損益分岐点をザックリと計算するには、「固定費を粗利率で割る(固定費÷粗利率)」という式が使えます。

 

また、図1でいえばAの部分は「損失」を表し、Bの部分は「利益」を表します。

 

「意味は分かるけど計算が難しい」と感じる人は図2を見ると理解しやすいでしょう。

 

「売上高」は「変動費」「固定費」「利益」で構成され、限界利益は「固定費」と「利益」で構成されています。

 

言い換えれば、売上高は「変動費」と「限界利益」に分解できるということです。

 

式にある「変動費率」とは、売上高に占める変動費の割合のことですので、「変動費÷売上高」で容易に求められます。

 

変動費率がわかれば、売上高は「変動費」と「限界利益」でできているため、1から変動費率を引くことで「限界利益率」が求められます。

 

固定費をこの限界利益率で割れば、損益分岐点売上高が求められるのです。

 

損益分岐点売上高は低い方がいいとされていますが、低くするには限界利益率を高める必要があり、限界利益率を高くするには固定費と変動費を抑えることが求められます。

 

計算自体は簡単ですが、損益分岐点が難しいのは、変動費と固定費の区分にあります。

 

店長が部下に指導する場合は、この費用区分を説明して、「売上によって変わる変動費なのか?」「売上高が増減しても変わらない固定費に該当するのか?」を理解させることが大切です。

 

売上高が厳しいときの「パート採用の凍結」などは、固定費を抑えて損益分岐点を引き下げ、利益を確保しようという取り組みの代表例になります。


 

一級販売士 堀田泰希

堀田経営コンサルティング事務所 代表

●カスタマー・クリエーター 

●1962年生まれ 大阪府大阪市出身 

●大手家電量販企業の幹部職を務め、2007年 堀田経営コンサルティング事務所を創業。マーケティング・営業に特化した研修・コンサルティングを行い、一部上場家電量販企業、大手家電メーカー販社での企業内研修は年間約60本を数える。中小企業は大阪限定とし、年間延べ100回を超えるコンサルティングを実施。

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