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店舗規模の違いに関係なく、どれだけ販売しているか?を比較できる数値です

一坪当たり売上高

[記事公開日] 2008/10/03

[最終更新日] 2019/08/21

一坪当たり売上高

一坪当たり売上高

一坪当たり売上高向上要因

一坪あたり売上高は、店舗の大きさに関係なく、一坪あたりという同条件で「どれだけ販売しているか?」を表す数値で、「売場効率」「坪効率」とも呼ばれています。

 

新規出店を検討する際には「地代家賃」と比較し、採算性を判断する際にも用いられます。

 

この「一坪当たり売上高」は売上高を売場面積(坪数)で除することで求められます。

 

一坪当たり売上高=売上高÷売場面積(坪数)

 

売場面積を拡大することは店舗では困難なので、売上高を拡大するには一坪当たり売上高を向上させることが重要になってきます。

 

また、店舗の大きさに関係なく同じ土俵で戦う指標でもあるため、筆者が新任の店長になった時は、ベテラン店長から「任されている店は小さくとも、一坪当たり売上高はトップを目指せ!」と励まされたこともあります。

 

この一坪あたり売上高は、主に「相対比較」に用います。

 

上図「■一坪当たり売上高を向上させる要因」にあるように、自社他店・競合他社などの数値と自店の数値を比較して劣っている場合、「客数、買上点数、一品単価の3つの要因のうち、自店はどれに課題があるのか?」ということを考え、改善することが大切です。

 

また、課題は1つとは限らず、「客数と買上点数の2つが弱い」というように複数の課題がある場合もあります。

 

考え方の一例としては、

 

【課題】他店と比較してアイテム数が少なくなっていないか?(商品密度が薄くなっていないか?)

 

【ステップ1】該当カテゴリー(コーナー)の売場確認・定番チェック

 

【ステップ2】展示されていない商品の手配やW展示の実施

 

【ステップ3】展示の見直し

→比較展示、山積み展示、クロスMDでの訴求

 

―――というように課題が具体的に出てくれば、改善方法が明確になってきます。

 

このように、相対比較することで売場への活用が可能になる便利な指標ですので自店の数値を確認していただければと思います。

 

競合店が自店よりも大きい場合、売上高ではかないませんが、一坪当たり売上高で負けなければ十分な採算性を確保し、戦っていくことが可能になります。

ここがポイント

  • 「競合店の坪数の測り方」として売場の「床のPタイル」の枚数を数えて、売場面積を推定する方法があります。

  • 例えば、家電量販店の場合、床に貼っているPタイルには、

  1. 30cm
  2. 45cm
  3. 60cm

―――の3種類の寸法のものが圧倒的に多く用いられています。

  • そこで、自分が履いている靴の外寸を予め確認しておきます。一つの目安として、自分の足のサイズが26~27cmなら「靴の外寸」は約30cmになります。競合店調査に行ったら、まず一枚のPタイルに片足を乗せて下さい。自分の靴の外寸とPタイルの大きさがピッタリであれば30㎝、靴一足半くらいなら45㎝、靴二足分なら60㎝のPタイルということがつかめます。

  • Pタイルの寸法さえわかれば、あとは縦と横のPタイル枚数を掛ければ「売場面積」や「コーナー面積」が把握できます。店舗によっては一定間隔ごとに「色違いのPタイル」を貼っている店舗も増えており、数えやすくなっていますので、より楽に売場面積が割り出せるでしょう。


 

一級販売士 堀田泰希

堀田経営コンサルティング事務所 代表

●カスタマー・クリエーター 

●1962年生まれ 大阪府大阪市出身 

●大手家電量販企業の幹部職を務め、2007年 堀田経営コンサルティング事務所を創業。マーケティング・営業に特化した研修・コンサルティングを行い、一部上場家電量販企業、大手家電メーカー販社での企業内研修は年間約60本を数える。中小企業は大阪限定とし、年間延べ100回を超えるコンサルティングを実施。

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