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堀田経営コンサルティング事務所
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買上点数の意味と向上させる方法について説明しています
[記事公開日] 2008/08/25
[最終更新日] 2008/08/25
買上点数の式は、
買上点数=総販売台数÷レジ客数
―――であらわされ、一般的に店トータルの数字になってきます。
家電量販店の場合、店舗により差はありますが、2~3個程度になることが多くなっています。
ただ、2~3個と言っても、2と3では大きな違いがあり、買上点数2個の店舗が3個になるには「レジを通過する全てのお客様に1点多く買い物していただく」ことが必要になってきます。
買上点数は流動的な一面も持っています。
例えば、月売上高2億7千万円、レジ客数3万人、買上点数2.6の店舗で、3000人のお客様に100円の商品を追加販売すると買上点数は2.7にUPします。
しかし、上記の条件では30万円の売上増に留まり、結果として粗利額の伸びもわずかなものになってしまいます。
買上点数増加を狙う場合、「いかに一品あたりの平均単価(この場合は約3,500円)や粗利率を落とさず、買上点数を増やすかがポイント」になります。
その為には、消耗品のような低額商品のみならず、主要商品同士のセット率もUPさせる必要があります。
ちなみに、粗利率と一品あたりの平均単価を維持し、レジ客数の1割のお客様に一品の追加販売ができれば、買上点数は前述例同様2.6から2.7にUPしますが、こちらは4%近い売上高・粗利額の改善につながります。
下図は筆者がまとめた買上点数を向上させる売場訴求の種類です。
特に①~⑤のセット組みは家電量販店のチラシなどにも掲載されていますが、売場ではまだまだセット組みされた展示の種類は少ないのが現状だといえるでしょう。
これらは展示やPOPでの売場訴求ですが、売場訴求以外に効果的なのが「販売員による一声掛けの実施」です。
接客した際には必ず、
「他にご入用の商品はございませんか?」
「回線契約はいかがですか?」
―――など、他商品の購入確認やオススメ商品などの追加提案を心掛けることが大切です。
この「販売員の一声掛け」は非常に有効な手段であり、「ある店舗ではテレビキャンペーンの際に“レジ担当にも徹底”し、一ヶ月間で5台の付加価値テレビをレジで販売した」という例もあります。
ただ、「継続の難しさ」を思い知らされる項目でもあるため、常に販売員に意識させるには売場責任者の根気強い指示・確認が必要になってきます。
また、「販売員の一声掛け」には経費が掛からず、一声掛けて断られたとしても失うものはありません。
例えば、100人のお客様に追加販売の声を掛け続け、一件でも追加販売できればOKであり、「声を掛けなければ、そこから得られる成果は0」ということです。
売場訴求とともに「販売員の力」を発揮して買上点数を挙げていきましょう。
一級販売士 堀田泰希
堀田経営コンサルティング事務所 代表
●カスタマー・クリエーター
●1962年生まれ 大阪府大阪市出身
●大手家電量販企業の幹部職を務め、2007年 堀田経営コンサルティング事務所を創業。マーケティング・営業に特化した研修・コンサルティングを行い、一部上場家電量販企業、大手家電メーカー販社での企業内研修は年間約60本を数える。中小企業は大阪限定とし、年間延べ100回を超えるコンサルティングを実施。
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