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堀田経営コンサルティング事務所
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交叉比率は特に小売業で重要視されている比率です
[記事公開日] 2009/03/03
[最終更新日] 2019/08/22
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売場の数字として、よく使われるものに交叉比率があります。
交叉比率は、在庫と商品の効率を見るもので、商品への在庫投資がどれだけの粗利益をあげているかを示し、特に小売業において重要視される比率です。
交叉比率の公式は、
交叉比率=粗利率×商品回転率
―――であり、その年間の目安としては次の通りです。
200以上 | 優 |
150~200 | 良 |
100~150 | 可 |
150以下 | 不可 |
また、交叉比率の計算例を示すと次のようになります。
①粗利15%で、月間1回転の場合(年間では12回転)の場合、
→交叉比率=粗利率15(%)×12回転=180
②粗利5%で、月間3回転の場合(年間では36回転)の場合、
→交差比率=粗利率5(%)×36回転=180
これを見れば、①と②の交叉比率は同じであることがわかります。
上記①、②からいえることは、粗利率5%の商品でも、月間3回転させれば利益は出てくるということです。
もし、一番売れている商品Aの粗利率が競合対策などで著しく低い場合、「商品Aを月に何回転させるか?」ということを考えればいいということです。
例えば、
―――など、様々な具体的な方法を考え、取り組むことが大切です。
これらの具体的方法を示し、指導を行うのが店長の役割です。
また、店計の数字では実粗利17%だとすると、交叉比率を200に持っていくには、
交叉比率200=粗利率17(%)×商品回転率
∴商品回転率=200÷17=11.76
―――となり、年間12回転、月1回転が目安になってきます。
このようにすれば、月間の商品回転率の目標を設定することができ、「在庫と売上」に対する指示の根拠を具体的に示すことができるでしょう。
一級販売士 堀田泰希
堀田経営コンサルティング事務所 代表
●カスタマー・クリエーター
●1962年生まれ 大阪府大阪市出身
●大手家電量販企業の幹部職を務め、2007年 堀田経営コンサルティング事務所を創業。マーケティング・営業に特化した研修・コンサルティングを行い、一部上場家電量販企業、大手家電メーカー販社での企業内研修は年間約60本を数える。中小企業は大阪限定とし、年間延べ100回を超えるコンサルティングを実施。
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