記載日 2008.08.28
サービス訴求の案内不足として、代表的な例は「長期保証」が挙げられます。
メーカー保証が切れ、修理依頼のため来店されたときに、
「こういったサービスは、いつから始めていたのか?商品を買ったときには、こんな案内を聞いていない。説明してくれてたら加入したのに。お前とこの説明不足が原因やから、なんとかせえ。」
といったパターンです。
指定機種には無償で付いている量販店は、こういったケースは遭遇しないかも知れませんが、加入が有料で、お客様の任意になっている量販店には、必ず起こっているクレームです。
加入が任意・有料の量販店は、まず、こういった事象が起こる前に本社の見解を確認して下さい。今は起こっていなくとも、こういってくる輩は必ずいますので、事前準備が大切です。
以下は筆者の対応を記載します。参考にしていただければ幸いです。
【状況】
冒頭に記載した文面を言ってきたため、課長代理変わって対応。30代男性。修理品はパソコン。現在はクローズしている店舗で購入したとのこと。修理伝票を記載してもらいながら、わめいている状況。
客 : 「説明受けてへんから、なんとかせんかい。」
代理 : 「そう言われましても、ご加入されていませんので長期保証の対象にはなりません。」
この繰り返しを延々と繰り返す。代理は良くやってくれました。ここで安易に預かると、後が大変になります。代理が対応することになったことは、私の耳に入ってます。様子を見ながら、先にお客様相談室に状況を説明し、「断るので、万一、あとで電話があった場合、そちらも断って欲しい。」と指示を終らせていました。ICレコーダーの準備もOKです。
客 : 「お前やったら話にならん。店長ださんかい。」
代理がやってきて、今の状況を再確認する。代理と交代し、私が対応する。
私 : 名刺を出しながら、「私が店長の堀田でございます。」
客 : 「お前が店長か。それで、どうしてくれるねん。」
私 : 「代理の説明通りです。私どもに落度はございません。」
客 : 「説明うけてへん言うてんねやろ。ええ加減にせんかい。」
私 : 「長期保証は、あくまでお客様の任意加入です。説明を100%義務付けられたものではありません。POPが店頭に一枚でもあればお客様に案内しているという認識です。」
客 : 「その時、案内が貼ってあったのを証明せんかい。」
私 : 「当時も、本社からの確認が何度も入っており、貼っていなかったことは非常に考えにくいことです。また、それを証明する義務は当店にはございません。」
客 : 「お前も話にならん。社長をだせ。」
私 : 「私がこの店舗の管理権限者です。社長が出られても、お答えは同じです。」
客 : 「ええから、出さんかい。」
「社長をだせ。」「お答えは同じです。」が、しばらく続く。
私 : 「何度言われても、お答えは同じです。どうしても、ご納得いただけなければ、これ以上お話させて頂くことはできません。お引きとりいただけますか。」
ここで、修理伝票を引き上げる。客のトーンが下がる。
客 : 「帰れ言うんか。修理はどうするねん。」
私 : 「有償をご納得いただければ、お預かりさせて頂きます。ご納得いただけなければ、お引取り下さい。」
しばらく、沈黙が続く。
私 : 「いかがさせて頂きましょう。」
客 : 「わかった。預かってくれ。」
この時は、「預かってほしい。」になり、預かりましたが、納得いただかず帰られてもOKです。但し、帰られた場合は、近隣店舗に行く可能性が出てきます。店長は、近隣店舗に連絡し、同様の答えをしてもらうようにします。この場合、近隣店舗が店格(役職)の低い店長や新任の店長だった場合、対応手順を丁寧に説明してあげて下さい。
こういった連絡は、こういったクレームだけでなく、万引きやカード詐欺などの場合に、本社だけでなく、近隣店舗にも行います。
『ポイント』
勿論、上記はお客様が喚きちらし、無理難題を押し付けてくる場合の対応です。冷静に聞いていただけるお客様には、納得していただけるまで丁寧に説得します。
以下がポイントです。
@ 初期対応した販売員が相談し、役職が出た場合、「絶対に断ってもらう」ことです。この答えを店長は引き継ぎます。 かわって店長が出るときに、暴れだした時は、すぐに静止できるよう周辺社員に接客しながらでも気にしてもらうように指示します。言葉は悪いですが、暴力事件になれば、勝ちです。ただ、バットを振り回した事案もあった為、くれぐれも気を抜かず慎重に対応して下さい。最近は、刃物などにも気を付けねばなりません。
A 必ず録音をすること。 お客様相談室に、先に指示をしておく。
B 「社長を出せ」・・・社長以外にも、「役員・営業部長を出せ」には絶対に応じないこと。相手が繰り返し要求すれば、こちらも繰り返します。「この店舗の管理権限者は私です。社長が出てもお答えは同じです。」 また、役員名で詫び状などと言われた場合も、絶対に受け入れないで下さい。
C らちがあかない場合、引き取ってもらうことです。この時点では、交代した代理は、暴れだした場合のことを考え、警察に電話する準備をしています。
D 最後の詰めをしっかりすること。この場合、修理センターに電話し、なおってないことの無いよう、念入りなチェックをお願いしました。万一、修理がもどってきて、なおっていなければ、またつけ込まれる可能性大になるからです。
ここで、こちらが折れれば、この客はまた来ます。無理難題をいう客を受け入れれば、そういった客ばかりが残ります。こういった輩に、二度と来て欲しくなければ、毅然とした態度で臨みましょう。
いくら売上が欲しくても、ヘドロをすくう必要はありません。あとで、膨大な時間が掛かりますし、要求はエスカレートしてきます。
これは、私の個人的考えですので、ご了承願います。
上記のような実例を挙げると偉そうに聞こえますが、実際はやはりイヤなものですし、怖さもあります。本当に店長は、精神的に辛い場合も多いですが、是非、がんばっていただきたいと思います。